SSブログ

天涯の花 [本]

M7024395.JPG


天涯の花

宮尾登美子


あたりを払って誇り高く咲く

キレンゲショウマ。

「私はこの花に会うため、お山さんに来たのではないか」

珠子は心打たれた。

吉野川沿いの養護施設で育った珠子は

十五歳で霊峰・剣山にある神社の神官の養女となる。

清澄な自然を背景に無垢な魂を持ち続ける少女の成長と恋を描き

新鮮な感動を呼ぶ長編。





物語は

昭和35年の夏の午後から始まる

養護施設の園長から

養女申し出の話を聞く

申し出てきたのは

徳島県南部に聳えたつ剣山の中腹にある神社の宮司老夫妻

やがて珠子が体験するきびしくもあたたかい生活のはじまり

電気や電話もなく冬は深い雪に覆われる山での暮らし

人知れず咲く孤高の花

キレンゲショウマとの出会い

東京から来たカメラマンとの運命的な恋の始まり

そして

孤児としての過去にこだわって生きてきた珠子の

未来への確信

 

 

解説・高橋敏夫



表紙の花はキレンゲショウマ

大畑稔浩

AD・菊池信義



***



お月様色の花

キレンゲショウマ

群生しているところを見てみたい

山の空気の中を歩くだけでもいいのだけれどな

今はそれも叶いませぬ^^




キジバト

7/11 母の庭に来たキジバト


nice!(36) 

nice! 36