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ルリユールおじさん [本]

わたしも魔法の手をもてただろうか。 

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ルリユールおじさん 

 RELIEUR  ET  ROBINIER

 

 いせ ひでこ・作

 

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講談社の創作絵本

2011/4/11 第1刷発行

2012/12/10 第6刷発行 

装幀=岡本 明

 

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ある朝、大好きな木の図鑑が壊れてしまって

パリの街の中、女の子は本を治してくれるというルリユールおじさんを捜し歩きます

たどりついた路地裏の工房の中へ入ると

 

「こんなになるまで、よく読んだねえ。ようし、なんとかしてあげよう。」

 

・・・ 

 

そうして生まれ変わった

おじさんのつくってくれた本は、二度とこわれることはなく

 

その後、女の子の進んだ道は・・・♪ 

 

***

 

木が大好きな女の子と、本造りの職人(ルリユール)おじさんとの出会いと感動のお話です。

この絵本は、作者がパリで製本職人の取材中

樹齢400年のアカシアの樹の絵を描いたところからすべてが始まりました。とのこと

カメラが苦手なためルリユールおじさんの工房の近くにアパートを借りて2年間通い

手仕事の60工程すべてをスケッチさせてもらったそうです 。

 

 RELIEUR は、

ヨーロッパで印刷技術が発明され、本の出版が容易になってから発展した実用的な職業で

日本にはこの文化は無い。

むしろ近年日本では、「特別な一冊だけのために装幀する、手工芸的芸術」として

アートのジャンルにみられている。

・・・中略・・・パリでも製本の60工程すべてを手仕事でできる製本職人はひとけたになった。   

 *あとがきより*

 

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nice!(49)  コメント(15) 

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コメント 15

さとし

図鑑が壊れるって、変わった表現だとおもいましたが、そういうことだったんですね。
私も木が大好きですよ。
by さとし (2016-02-16 06:39) 

Hide

おはようございます。
路地裏の製本職人ではありませんが、良く5〜10冊は
製本しています、結構大変なんです・・・いい話だね。
by Hide (2016-02-16 09:00) 

馬爺

おはようございます。
装丁師はもう今では少なくなったんですね、現在はすべてが機械化されていますものね。
綺麗に装丁された本は見事なものが有りますね。
by 馬爺 (2016-02-16 10:36) 

(。・_・。)2k

想像もできない職業ですね
でも なんでも昔は手仕事だったんですよねぇ

by (。・_・。)2k (2016-02-16 10:44) 

Rinko

ルリユールおじさんだ!!
大好きな絵本です!!(*^^*)
いせひでこさんも大好きで、2011年に沖縄で開かれた「いせひでこ 絵本原画展」にも娘達と行ったんですよ~。
久しぶりにルリユールおじさん読んでみたくなりました^^
by Rinko (2016-02-16 10:49) 

mitu

* さとしさん、コメントありがとうございます
私も木が大好きですよ。・・・うんうんわたしもです。
最近、大きな木が切られていることに遭遇することが重なり
悲しい気分になったりしてますよ。


* Hideさん、コメントありがとうございます
路地裏の製本職人ではありませんが・・・路地裏のデザイナーですね^^
職人さん、あこがれます・・・♪


* 馬爺さん、コメントありがとうございます
手作りの本はまた作り直すこともできて
大切な本をいつまでも残すことができるところが素晴らしいと思いました。


* (。・_・。)2kさん、コメントありがとうございます
2kさんだったら、写真で60工程バッチリ記録できますね!


* Rinkoさん、コメントありがとうございます
いせ ひでこさんの原画展、行ってみたいです・・・♪
ゴッホと弟のことを描いた「にいさん」と言う絵本の絵も、とてもきれいです。







by mitu (2016-02-16 11:31) 

マリー

「RELIEUR」と云う貴重な職業の事。
作者の情熱、絵本の内容も素敵です ♪
青色がとてもインパクトがあって美しい本ですね~✿
by マリー (2016-02-16 14:51) 

Inatimy

一時期、この職人さんになりたかったことがありました^^。
日本の和綴じも美しいですよね、模様が♪
by Inatimy (2016-02-16 17:57) 

engrid

私も、日本の和綴じの本の美しさ
和紙の、繊細な美しさは、素晴らしい世界に誇れると思います
製本職人、貴重な職人、本に愛がなければ出来ないですね

by engrid (2016-02-16 18:36) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

60工程のスケッチは、大変ですね。
今では、デジカメでパチリ・・・。
味も素っ気も無くなりますね。(^▽^)

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-02-16 20:28) 

mitu

* マリーさん、コメントありがとうございます
青色の2枚の絵は、表紙(表、裏)で、見開きになっている大きな木の絵は
表紙カバーです・・・機会がありましたら是非読んでみてくださいネ
本文の絵は、パリの街やアカシアの大木が美しい水彩で描かれています♪


* Inatimy さん、コメントありがとうございます
そうでしたか! Inatimyさんなら、どんなに素敵な本を仕上げることでしょう
いまからでもぜひぜひ挑戦してみてください\(◎o◎)/!


* engridさん、コメントありがとうございます
和綴じの本もいいですよね
義父の木彫りの作品集を和綴じで作ったことがあります
手作りのものは気持ちがこもるので、思い出になりました。



by mitu (2016-02-16 20:31) 

mitu

* なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん、コメントありがとうございます
作者のいせさんは、写真を見て描くのではなく
見たままを描きたかったのでしょうね、だって絵描きさんだもの(^。^)
by mitu (2016-02-16 20:39) 

花好き人

素敵な本の紹介、ありがとうございました
製本の技術、長く受け継がれてほしいものですね
スノードロップが美しいです~
by 花好き人 (2016-02-17 06:47) 

mitu

* 花好き人さん、コメントありがとうございます
お話の中の女の子はどんな職業に就いたでしょうか・・・ぜひぜひその感動は本を読んでみてくださいね(^^♪スノードロップ、大好きです!



by mitu (2016-02-17 08:22) 

mitu

木がすきなの。木のことならなんでものっているのよ。

では、まず一度本をばらばらにしよう、とじなおすために。
「ルリユール」という言葉には
「もう一度つなげる」という意味もあるんだよ。

おじさん、アカシアの木すき?

この表紙はじゅうぶんにはたらいたね、あたらしくつくろう。

アカシアのハチミツっておいしいのよ。

   * 女の子とおじさんの言葉のやりとりは、なんとも和みます^^
by mitu (2016-02-17 13:48) 

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