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小泉八雲集 [本]

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小泉八雲集

上田和夫訳

新潮文庫


日常の生活、風俗習慣から

民話、伝説にいたるまで

近代国家への途上にある日本の

忘れられた側面を掘り起こして

古い、美しい、霊的なものを求めつづけた

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)

彼は、来日後、帰化して骨を埋めるまで

鋭い洞察力と情緒ゆたかな才筆とで

日本を広く世界に紹介した。

本書には、「影」「骨董」「怪談」などの作品集より

代表作を新編集、新訳で収録した。


***


柳の新緑の季節が好きな私に

散歩中、Y氏が話してくれたのは

 柳の精のお話



「怪談」より

青柳のはなし

(Tha Story of Aoyagi)

 

読んでみました


一人の若い侍が

旅の途中、猛烈な吹雪に襲われ

柳の木立に一軒のわらぶき小屋を見つけ

そこに居た老人夫婦と娘に

つつましくも温かいもてなしを受ける

若者は美しく才気にみちた娘に魅せられ

妻にもらい受け・・・

幸せに暮らしていたある日

突然、苦しみだした妻は

自分は柳の精であると告白し

・・・

だれかがいま

無惨にも、わたしの木をきりたおしています

・・・

泣くことさえ、もうできません!

・・・


***


開発のために切り倒されている木を見ると

この話が思い浮かびます



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英語版の表紙



「小泉八雲集」

英語版は表紙を見るだけ^^





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nice!(30)  コメント(6) 

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コメント 6

Rinko

小泉八雲。読んだことないのです。
歳を重ねるにつれ、昔は振り向きもしなかった作品や作家さんに興味を覚える事が増え、ちょっと楽しくなっています♪
探して読んでみよう(^。^)

最後のお写真、今日の投稿にぴったりですね!
by Rinko (2023-03-27 08:30) 

青山実花

小泉八雲、調べてみると、
ギリシャのかたなのですね。
そんなかたが、日本の怪談話を
書けるなんてすごい事だと思います。

「いかなる土地にあっても人間は根底において
 同一であることを疑わなかった」
というエピソードもあるようですね。
100年以上前に、人種差別の気持ちがなかったなんて、
とても進歩的なかたでもあったのですね。


by 青山実花 (2023-03-27 09:11) 

いろは

こんにちは^^
私も多分読んでいないと思います^^
柳の新芽は本当に綺麗ですね。
開発のために切られるイチョウが話題になっています。
弱っているなら仕方がないのですが、樹木の悲しい叫びは聞きたくないですね。
by いろは (2023-03-27 15:52) 

夏炉冬扇

昔読みました。
怪談!
by 夏炉冬扇 (2023-03-27 21:23) 

Inatimy

こちらもちょうど、あちこちの水路のそばの柳の木が
芽吹いてきたのを見るようになりました^^。
いい色ですよね。
by Inatimy (2023-03-28 05:51) 

mitu

Rinkoさんへ
怪談は、怖いのもあるからね
トイレに行けなくなるかもよ( *´艸`)

青山実花 さんへ
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、小泉節子さんの書いた
「思い出の記」を読み、その人柄に恋してしまいました
優しくて子供のような感情の持ち主
 日本に帰化して家族ができてほんとによかった^^

いろはさんへ
柳の新芽の頃 好いですよねぇ
まだ寒くて枯葉色の景色の中に薄緑色がほんのりと・・・^^

夏炉冬扇 さんへ
「耳なし芳一」「雪女」などは、まんが日本昔話などのアニメで子供たちとも見ましたが、小泉八雲は今まで読んだことなかったです

Inatimyさんへ
オランダの春はこれからのようですね
風邪ひかないようにね
芽吹きの季節 楽しみですね^^

by mitu (2023-03-28 08:25)