天涯の花 [本]
天涯の花
宮尾登美子
あたりを払って誇り高く咲く
キレンゲショウマ。
「私はこの花に会うため、お山さんに来たのではないか」
珠子は心打たれた。
吉野川沿いの養護施設で育った珠子は
十五歳で霊峰・剣山にある神社の神官の養女となる。
清澄な自然を背景に無垢な魂を持ち続ける少女の成長と恋を描き
新鮮な感動を呼ぶ長編。
物語は
昭和35年の夏の午後から始まる
養護施設の園長から
養女申し出の話を聞く
申し出てきたのは
徳島県南部に聳えたつ剣山の中腹にある神社の宮司老夫妻
やがて珠子が体験するきびしくもあたたかい生活のはじまり
電気や電話もなく冬は深い雪に覆われる山での暮らし
人知れず咲く孤高の花
キレンゲショウマとの出会い
東京から来たカメラマンとの運命的な恋の始まり
そして
孤児としての過去にこだわって生きてきた珠子の
未来への確信
解説・高橋敏夫
表紙の花はキレンゲショウマ
大畑稔浩
AD・菊池信義
***
お月様色の花
キレンゲショウマ
群生しているところを見てみたい
山の空気の中を歩くだけでもいいのだけれどな
今はそれも叶いませぬ^^
7/11 母の庭に来たキジバト
2020-07-12 12:26
nice!(36)