海辺のカフカ [本]
15歳の誕生日に
カラスと名乗る少年は旅に出る
夜行バスで海辺の町へと
少年はなぜ旅に出たのか
その答えは・・・
***
9歳の時に不思議な事故に遭遇し
3週間意識不明となったナカタさんは
目が覚めた時には頭の中が空っぽになってしまった
しかしなぜだか、猫と話ができるようになった
両親亡き後、生活保護を受けて
一人暮らしをしていたナカタさんは
猫と交流できることを生かして
迷い猫を探すことでも収入を得ていたが
依頼された迷い猫を助け出すために
事実上の殺人者となってしまう
・・・
そして彼もまた
海辺の町を目指すこととなる
切符を買ったり地名を読んだりできないナカタさんに
一緒に旅をして、いろいろ力を貸してくれたのは
長距離トラック運転手の青年、星野ちゃん
***
少年とナカタさんの住む東京都中野区野方から
不思議な物語は始まります。
ジョニーウォーカー
カーネルサンダース
猫のオオツカさん、カワムラさん・・・他
不思議な人物と猫たちも登場し
なんとも謎多き物語の展開ながらも
読み進むうちに一つ一つ謎が解明していき
少年の行く末を見守るような気持ちになっていく
ナカタさんについては
幸せな老後を生きてほしかったけれども
星野ちゃんの中で生き続けることが
ナカタさんの幸せということ
なのかなと・・・
村上春樹さんの本は2013年5月
ガンの手術をするために入院した2週間の期間中に
普段は読まない作家さんの
長編小説を読んでみようと思い立ち
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を選び
それ以来の2作目となる
今後、処女作「風の歌を聴け」
映画「ドライブマイカー」の原作を含む短編集「女のいない男たち」
「村上ラヂオ」「村上さんの ところ」等も読んでみようかなと
今は、思っている。
2023-11-11 00:32
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