小泉八雲集 [本]
小泉八雲集
上田和夫訳
新潮文庫
日常の生活、風俗習慣から
民話、伝説にいたるまで
近代国家への途上にある日本の
忘れられた側面を掘り起こして
古い、美しい、霊的なものを求めつづけた
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
彼は、来日後、帰化して骨を埋めるまで
鋭い洞察力と情緒ゆたかな才筆とで
日本を広く世界に紹介した。
本書には、「影」「骨董」「怪談」などの作品集より
代表作を新編集、新訳で収録した。
***
柳の新緑の季節が好きな私に
散歩中、Y氏が話してくれたのは
柳の精のお話
「怪談」より
青柳のはなし
(Tha Story of Aoyagi)
読んでみました
一人の若い侍が
旅の途中、猛烈な吹雪に襲われ
柳の木立に一軒のわらぶき小屋を見つけ
そこに居た老人夫婦と娘に
つつましくも温かいもてなしを受ける
若者は美しく才気にみちた娘に魅せられ
妻にもらい受け・・・
幸せに暮らしていたある日
突然、苦しみだした妻は
自分は柳の精であると告白し
・・・
だれかがいま
無惨にも、わたしの木をきりたおしています
・・・
泣くことさえ、もうできません!
・・・
***
開発のために切り倒されている木を見ると
この話が思い浮かびます
英語版の表紙
「小泉八雲集」
英語版は表紙を見るだけ^^